バンドについて

バンドマンのブログなのにほとんどバンドについて書かない、告知もたま〜にしかしない、それがこのブログがまあまあ色んな人に読んでもらえてる理由だろうと思ってるんですが、そもそも私の癖の強い文章にストレスを感じる人はまずこのページを開かないだろうと思うのでちょっとバンドの事も書いてみようかと思います。

このバンドは紛れもなく私と言う何をやってもダメだった、何も続かなかった、世間的に言って完全にアレなやつが唯一、10年以上に渡って続けてきた活動、生活そのものと言っていいです、しかも何をやってもダメな上に私は産まれながらのあまのじゃくで偏屈という気質のせいで、せっかく不遇な青春時代、人との数々の軋轢、うまくいってこなかった自らの恋愛、などの、歌詞のネタになりそうな飯ウマパーソナルを一切歌にしなかった愚か者であります。

もしかしたらこのバンドをやる前のバンドやもっと前の宅録をしていた頃ならば、ありあまるフラストレーションからあいつらぶっ殺したいよ〜、とか何々ちゃん好きだよ〜、とか歌ってたかもしれません、いや、歌ってなかったか、、

なぜ自らの事を歌わなくなったのかと考えてみました、この場のアドリブで書いてしまえるならこんなおっさんの思ってる事なんて誰も知りたく無いから、で済まされるし、それが最もだと思うんですが、まぁそう言わずに聞いてくれよ

たぶん私はこのバンドを組む前まではハードコアとかポストパンクとかそういったジャンルの主に欧米の音楽を聴いて自らの怒りをぶちまけよう、という狙いがあって音楽をやり出しました、そしてそのバンドが駄目になった時に今のドラムとバンドを組み技術的な問題や自分のキャラクター的な問題を考えてちゃんと歌う曲を勉強しようと考え、日本の古いポップスや毛嫌いしていたJポップなどをちゃんと聴いてみました、その時に聴いた音楽の世界というのは自分にとっては虚構なんですが、虚構のはずのそれは間違いなく現実に紛れ込んできて、見ている景色や暮らしに寄り添いフィットしました、わざとらしい説明や恥ずかしい自分語りなどしなくても言葉の響きや音の組み合わせで風景や世界を物語る事はできる、なんかかっこいい風に言ってますがそう思ったわけです

もちろん一人の人間が書いているわけですからまったく自分の事が微塵も歌われていないかと言われるとそうでは無いのですが、あえて例えるなら自分が見聞きしてきた世界に住む別の同じような暮らしを送る住人がいて、亡霊の私がそれを見ながら曲を作っている感覚、でいつも音楽を作っている感じです

言葉なんかで分かり合える訳はない

音で私の中にあるあなたとの共通言語を探したい

宗教にならない音楽をやりたい

レスポンスはそれぞれの心の中でしてほしい

でもライブで拳を上げれたらいいね

そういう言葉や景色を探して亡霊として私は歩きたい

何でも無い街を