嫌いな人間
自分という人間は本当に嫌いなタイプの人間が多く、事例を一個一個具体的に上げていってしまうと好きな感じの人間はいないんでは無いかというくらいに嫌いな人間のオンパレードで本当に悲しくなってしまう、しかも対人において好きな部分を積極的に見つけようとはあまりしない、さほど興味も持てない
むしろ嫌いな部分への攻撃性や憎悪が非常に高いのでいい部分を探すよりそっちが先に立ってしまうと言う言い方が正しいかもしれない
なんて書くと本当にただの嫌な奴じゃないか、みたいになってしまうけど、まだ自分が、そうです私がクソ人間です、と開き直れるほど世を捨ててもいないのが現状
だって悲しいじゃないか
頭の中ではどんなクソ野郎でもよっぽどじゃない限りはいい部分はどこかにある、なんて事はとっくにわかってはいるんだけど、嫌いだなあ、の部分が先行しているわけだから、嫌いな奴にいいとこがあってなんやねん、それがどーした、嫌いなもんは嫌いじゃ深爪して痛がれ馬鹿!
とか思ってしまう
この嫌い、という感情は困った事に理由が無い時がある
私は学生時代明確に理由が無いままにとてつもなく巨大な私への嫌がらせネットワークができてしまうほどに人に嫌われていた
その後も何となくムカつく、という理由でバイトをクビにされたり、喋っているだけでバイト初日に「刺すぞ」って言われたり
東京に来たばかりの頃にできた知り合いが花見に連れてきた知らない初対面の女に何となく顔がムカつく、酒が不味くなると言われて悔しくて帰り道に居酒屋の看板を破壊して帰ったり
誰かと仲良くなってもコミュニティが出来上がるとハブられるのが当たり前だったり
友達にも顔が太々しいだの、感情が感じられないと言われたり(これは違うか)
ライブハウスでも一回もライブ見てないおっさんにあいつらはクズと言われたり
上げたらキリが無いほどに明確な理由が無いままに嫌われ、さんざん傷ついてきた
でもその「なんとなく」は認めたくは無かったがわからんでも無い、とも思う
素直にそれを認めず後付けで嫌いな理由を探し出す奴よりずっと潔い
絶対初対面で、もしくはほんのちょっと知り合いの知り合い程度で苦手だわこいつ、って人はいる、今まで心の底からそんな人はいなかった、と言えるやつがいたらそれは何かの疾患だと思う
でも私は過去にそうして辛い思いをしてきたのでなるべく苦手だなあ、と思っても、まず口にしない事に努めようと思った
そんな苦手な人の事なんて知ろうとは思わないから当然どんな人か知らない、ただ、あぁ、、、うーん、、みたいな人をムカつくだの何だのと他人に流布する奴が一番クズである
そして自分の時間も無駄だ
そういった事に貴重な時間、居酒屋の一席、ラインの一行すらやりたくない
それでも昔は誰かが突っ込んできたらちょっとは嫌な奴について言及したかもしれないが、それもいらない火種を作るだけな事にも気付いたし、その火種は勝手によく知らない奴らによって大きな火にされる事も多々ある
ただでさえ何も言わなくてもヘラヘラしているだけでも勝手に罪をなすりつけられる世界だ
近づいてこない限りは絶対にこっちからアクションは起こさないでいい、現実はプロレスの世界では無いのだ
SNSならそっとミュートかブロックさえしておけば自分は心穏やかに暮らしていける
人間は悲しいかな、なんとなく、なんてゆう理由ですぐ人を嫌いになったりしてしまう生き物なのだ、それを否定して生きていくには都会は人が多すぎる
なんとなくムカつく、なんとなく体調が、機嫌が悪い、よく知らないけどみんなが悪く言ってる、そんな事で人は平気で離れるし、場は無くなっていく、もちろんちゃんと傷ついていい、憎しみにしなければいいと思う
次に活かせ
そのコミューンが腐ったら優しいやつだけを連れてそこから去ればいい、もし誰も来なくても大丈夫、自分次第で友達なんて恋人なんていつからでも作れる、できなくたって一人を楽しめ、ずっと一人は俺は嫌だけど、人によるさ
ちょっとの気まぐれで何もかも変わってしまうかもしれない世界で、たった一人でも自分を信じろ