あれ最初感動したよねの話
先日友達に水菜って昔は無かったじゃん?あれを最初に食った時はたまげたね、ヤバい草出てきたなぁ、って
と言ったら、何か感情を無くしたような、心の一部が空になってしまったような目で自分を見るので
どうしたの?と聞いたら水菜は生まれた頃からあったと言われた
これかぁ!ジェネギャ!ジェネレーションX!
まぁはだしのゲン世代の俺なのでしょうがないけどとにかく最初に水菜を食った時俺はそのみずみずしさと爽やかさに心を洗われた気持ちだった、今は近所のスーパーに20円くらいで投げ売りされてるしたまにしか買わない
そんな感じでファーストインパクトが最高だった食べ物が沢山ある、きっとこれからもある、あぁ最高、、
全部書いていたら全5巻くらいの超大作になってしまうので適当に思いついたのを羅列していく
水菜に続いては
ナタデココだ、これも確か小学生だったか、最初に食卓に出てきた時は
ふん!寒天か!貧乏くせぇものを食わせやがる!やってられるか!五流家庭がよ!
と思ったんだけど口に入れた瞬間、形容できない謎の食感、味もライチのようでライチでないグミのようでグミでない、ほのかにココナッツのにほひの様なものもしている
そしてボデエを透明にしちまうんだよぉ〜と言わなくても半透明なボディ
俺はこれ以降ナタデココにハマり、そして膨大なときが流れた、、
酒飲みになって甘いものなどあまり食べなくなった今でも時々口にして うっまぁ〜 と叫んでいる
人は思い出を食う生き物なのだ
デザート部門だとまだティラミスとかあるけどあれはただの美味いケーキなので特に書くことも無いので割愛
ちょっと変わったパターンで行くと春菊天がある、春菊は流石に俺が生まれた頃もあった、そんなに好きでは無かった、
あのアレだろ?鍋とかに入ってる変な臭いの葉っぱだろ?
まぁそれしか無いって言われたら食わんことも無いけど別になぁ、、くらいに思っていた。
だがかなり昔、ある日の労働の後、ふと立ち食い蕎麦屋に寄った、疲れていたので何も決めれず、しかし立ち食い蕎麦屋という場所はそれを許してはくれない場所、日々労働に疲れたおっさん、何もしてないおっさん、スポーツをした後のおっさん、とにかくおっさんが5分に1回は押しかけ、一切迷うことなく券売機で希望の商品を買い、4分30秒で完食し、20秒爪楊枝で歯をシーシーしたら、最後の10秒で食器や水のコップを返却カウンターに返して店を出る
この一連の動きそのものが立ち食い蕎麦屋なのだ
券売機如きで迷うわけにはいかない俺はとりあえず一番どデカイ天ぷらがのっているやつを押した、春菊天こと春菊の天ぷらのお蕎麦であった
ち!春菊か、もっとかき揚げみたいなのにすれば良かった、とか思いながら1分足らずで提供される初春菊天そば
ハイパー美味かった、今まで春菊を、クラスのちょっと話しかけづらい、変な絵を描いている早口のオタクぐらいにしか見ていなかった事を謝りたかった
サクッサクッの衣からほのかに春菊の苦みと青い匂いが漂ってきた
しかも俺はそのまま春菊自体も好きになってしまった、今となっては春菊そのままにドレッシングをかけて食うぐらいまで好きな野菜の一つになってしまったのだ
料理って素晴らしい
このまま書き続けると無限に腹が減ってきてしまうので
今度は腹が満たされてる時に書こうと思う