僕の太陽

わたしは非常に楽観主義だがそのせいで世を舐めくさっているので非常にひどい目にあったりする、また脳の一部の神経が切れているのかを疑うぐらいのんびりした性格で一切焦らないという特徴があるが決してそれがおおらかだったりするわけでは無く単に感情表現を脳が伝達するのがものすごく遅い、だけで、むしろ心は狭く、すぐ、あぁムカつくなぁ、嫌だなぁ、キレたろかなぁ、と常に思っている

そんな生きづらい性格で生まれ落ちてしまったのでこの歳までくると性格がねじ曲がってしまう事すらめんどくさくなってしまい、ひねくれた考え方すらも捨て

ひたすらに!そびえ立つ!クソの山!

一直線に!まっすぐ伸びる!虚無の道!

何もかもが終わった、先には何も無い、美味しいものを食べてYouTubeが見れる環境が無くなったら死のう、などと思い出してしまう

また自分では気付かなかったが人が撮った写真に写っている自分からは表情の喜怒哀楽が一切消え去っており常に虚ろな麻薬患者の如き空虚な目つきでカメラを見ている私がいた

また人から話を聞くと、怖い人、変な人、暗そう、めちゃめちゃに話しかけ辛い、など

いい印象がほとんど無い、悲しい

そういえば自分は音楽をやっているけど対バンに全然話しかけられないな、なんでだろう、まぁメンバーが暗いんだろう、しっかりしてほしい、こちとらとばっちりだよ、と思っていたが、

俺もだったわ、マジすまんかった

しかし私も人間、このままの現状ではどうにもならない、いつか限界が来る、駅で大声を出して周りに迷惑をかけてしまう人になってしまう可能性がある、どげんかせんといかん!頑張ろう!宮崎

と思い、とりあえず大らかな心を持ちたいと思った

おおらか、一言で言うとどんなものだろうか、わからなかった

先日コーヒーメーカーのコーヒーを入れる瓶をぶち割ってしまった、普段なら頭を掻きむしりながら地面をバンバンと足踏みし、大声でがぁぁああああ!!と叫んだ後に寝室に移動し、フゥッ!フゥッ!と言いながら布団を股間に挟んで引きちぎろうとする

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しかしここでグッとぶつけようの無い怒りを抑えたい、仏の顔で、人なんだからミスだってするんです、そんなおてんばな自分を愛してあげましょうよ、一人でブツブツ言いながら破片を一つずつ紙袋に広い集め、丁寧に掃き掃除をしてその場を収めた

一ヶ月後、ガラスの捨て方がわからずまだその紙袋は放置されている、見るたびに悲しい

おおらかな心が挫けそうである

 

てゆうかそもそもおおらかと我慢は違うんじゃ無いか、ちょっと調べてみた

心に余裕があり些細なことではクヨクヨしないことを意味します。 何事にも動じず、せこせことした態度は取らずに堂々としています。

だそうだ

自分に無い要素が羅列してあったので見て見ぬ振りをしてそっと検索を閉じた

 

夏も終わる

俺は散歩に出た

特に用事は無かった

2駅ほど歩き腹が減り飲食店を探したが一向にその日の気分に合うものが無かった、陽射しも強まってきた、空腹を感じながら同じルートをぐるぐる回っていたら独り言を言いながら街行く人に何か文句を言っているおじさんがいた、あぁ怖い、目を逸らし通り過ぎた、一向に飯屋は見つからない、もう一周して何も無かったらもう適当に入っちまおう、腹が膨れれば何でもええわ

結局独り言おじさんを見かけたあたりまで戻ってきてしまって、もぉ〜知らん、あぁなんかあそこにある丼屋でええわ、大盛り大盛り、こんな日は下品な丼を食い散らかして寝るんが一番や!おおきに!どないなってんねん!ほんまさかい!

食券を光の速さで買い、我、この世の全て、喰いつくさんとす

特に座席を吟味する事も無くカウンターに座り無造作に食券を置く

ふと隣を見ると

先程道端で独り言を言っていたおじさんが座っていて、卓上の調味料に独り言を言っていた

 

俺は思わず目を閉じ

 

くぅぅうっ〜〜!!

 

と小さく呟いた

できるだけおじさんと目を合わせないようにして食事を終え

外に出たらさっきの日差しは無くなっていた

今にも降り出しそうな空

そこで俺はもう一度目を閉じ

 

くぅぅぅうう〜っ!!!

 

先ほどよりちょっと大きい声で呟いた

おじさんはまだ食ってた

どんよりとした空、まるで大きな壁が迫ってきてる様にも思えた