このクサレ外道!

人のフリ見て我がフリを治す、と昔の人は言ったけどほんとうにその通りで自分は当たり前だと思ってやっていた事が他人様から見るととんでもないゲスな行為に見えてしまう事がある、本人は何も気にしていないのでちょっと注意もしづらい、そんな光景を沢山目にしてきた、昔新宿に友人といて話が盛り上がったので少し遠いが友人宅でもうちょい飲みましょうという話になった、実に微笑ましい光景である、目的地まで都合1回電車乗り換えを必要とするその道中の乗り換え地点、当たり前だが電車というのは切符、またはスイカパスモ、イコカ、その他等で料金を支払って乗るものであり、改札を通る際に改札機で決済をするというシステムである、あえて言う必要は無い常識のはずだ、たがその友人は改札機をジャンプして飛び越える、という独自のシステムで料金の支払いを回避していた、凄いと思った

入るときはどうしていたのか?と聞いてみたが入る時もジャンプしていたらしい

丁寧にも混雑している駅でしかこれはやれないんだ、というコツまで教えてくれた、笑顔で

むしろ清々しい気持ちになった

しばらく連絡を取っていないが無事にシャバで生きていてほしい

 

別の人はある時街のパスタ屋さんに共に昼食を取りに行った時であった

お店にもよるがパスタ店というのは卓上でタバスコやそれに類似した調味料が置いてある時がある、私はああいった調味料に目が無いのでパスタだけでなくサラダ、ピザ、ドリアなどにも欲望のままに振りかけて爆笑しているタイプなのだが、私が爆笑するのはそのパスタ店内でのみの話である、がその人はまず注文する前の段階でタバスコの様なそれを自らのカバンに放り込んだ、そして後ろの空いている席から別のタバスコ瓶を持ってきて何事も無かったかの様に注文を済ませたのである、笑えなかった、怖かった

しばらく連絡を取っていないがシャバで生きていてほしい

 

そういった外道の数々を目の当たりにしてはきた私ではあるが、人様の生活習慣に口を出すのは何だかお節介な気もして見て見ぬフリで何とかしてきた、だが根っからの正義漢である私は一度モーレツな注意をした事がある

それはまた別の人と家でゲームをして遊んでいた時である、やはり家でゲームをするとなればポテトチップスやスコーン、じゃがりこなんかが欲しくなると思う、もちろんその日もそういったスナック菓子の類をコンビニエンスで購入

早速ゲームをスタートしたのだけど、ゲーム中、談笑中、どうしても気になった事が1つあり、私はゲームに身が入らなかった、一回大きく咳払いしてみたが本人は全く悪びれる様子も無くそれを繰り返していた

どうやら彼はスナック菓子の類を食した後の手を家の敷物などで拭く癖がある様だ、更に言ってしまうとその手をたまに舐めたり、その舐めた手でコントローラーを持ったりとかするようである、いちいち都度ティッシュで拭け!とまでは言わない、最悪自分の洋服で拭いたりしてくれれば私もフランクな場なので見て見ぬふりもできた、なんなら自分もそんくらいはたまにやる、しかしスナック菓子を食べるたびに指についた粉をカーペットになすりつけたり、時々指を舐める、いや、1000歩くらい譲って指を舐める行為が彼にとっての指洗浄なんだとしてもや、その指のままコントローラーを持ったりカーペットになすりつけたらアカンだろ!どげんかせんといかんだろ!お前圧倒的にモテないだろ!と憤怒してゲーム機を爆砕し、手に持ったビックルをぶっかけてやろうかとも思った

しかしながら自分はお人好しのビビリなので

 

ちょっとほら、手、拭こうか

 

ティッシュを差し出した

しばらく連絡を取っていないが、まぁどこかで生きていてほしい

 

そういった外道、下人、の悪行を時には厳しく、しかし愛を持って警告などしてきた私、

私は大丈夫か、私も知らず知らずに外道な行為を行っているんじゃないか

立ち止まり俺は考えた

そしたらもう昨日やってた

マジごめん、マジ偉そうな事言ってごめん

カーペットで手を拭いていいよ

 

私は大の綺麗好き、というわけでは無い、なんならちょっと前まで限界がくるぐらいまでは部屋を荒らしておくタイプのなまけた男だった、反省している

そもそも掃除云々以前にウチにはやたらとモノが多くて困っていた、困っていたのに、変なおもちゃ、キーホルダー、漫画やゲームなどを未だに無駄に買ってしまう

洋服などはクローゼットをはみ出し押入れや果ては床にまで積み上がっているのになんとなく良さそう、と思うとすぐ変な服を買ってしまう

Tシャツは洗濯が追いつかず常に洗濯機の前に積み上がってしまっている

断捨離したい、心から思っているんだけどいざとなると何を捨てていいかわからない、色々言わないでほしい、もう嫌だ、生きていたくない

 

気付いたらそうやって床に体操座りして泣いている事も少なくない

 

そんな駄目な自分

せめてモノが多くても小綺麗にしておきたいと考えて掃除機をかけまくろうと思ったんだけど、我が家の掃除機は何年前の商品か知らないがとてつもない爆音を出すのに吸引力がダイソンの100分の1くらいしか無いゴミ同然の代物なので無視してほうきを使う事にした

ほうきってちょっとめんどいけど最高である

まずあの地の底から聞こえるかの様な爆音が聞こえないので何時でも掃除ができる

あと自分の力でやってる感があり気持ちいい

私はほうきがけにハマりちょっと時間があればそれをする様になった

また床がいい感じになる事によってモノが多い事にだんだんイライラしてきてそれも片付けるようになっていった

いいぞ、俺

ではそれの何が外道だったのか

私はほうきでかき集めたゴミをガンガン家の外に掃き出していたのだった

我が家にはほうきは3本もあるのにちりとりが無かった

何度かちりとりがわりにあまったフライヤーや新聞紙なんかで代用しようとしたがやはりちりとりって凄い

ゴミをちゃんとほうきからすくい上げる様に設計されているのだ

紙如きではぜんっぜんゴミはすくえない、でもゴミを直接手で触るのもなんか嫌だ、しばらく考えたのち私は玄関のドアを開け、周りに人がいないかを確認した

 

大丈夫そうだった

 

呆れた事に自分はその後も何度も何度も玄関から外に、窓から庭にゴミを投棄し続け、どうせ土に還るからね、と悪びれる事も無かった

1人殺すのも100人殺すのも同じやさかいな

とソファに踏ん反り返っていた

坂道を転げ落ちる様に悪業を重ねた自分はその日もまた悪に染まった顔で掃き掃除をはじめた

その顔は狂気に満ちた悪人そのものであった

ある程度のゴミが集まり俺はいつもの様に鍵穴を除いた

黒いワゴン車が一台止まっている

人が乗っている感じはしない

もし近所のオバハンどもがその向こうで喋っていてもワゴン車がガードしてくれているしドアを開けるのはほんの一瞬だ

 

大丈夫そうだ

 

悪にまみれた俺は

「誰か殺してくれよ」

と呟いてドアを開けた

ワゴンには予想通り人は乗っていなかった

だが私の動きは止まってしまった

 

黒いワゴンに反射する醜い男

首がヨレヨレのTシャツにパンツ一枚でボサボサ髪

私利私欲にとらわれ欲望に歪んだブヨブヨの顔

その醜き餓鬼の様な男が真っ黒なワゴンからこちらを見ていた

 

私だった

 

汝、深淵を覗き込む時、深淵もまた汝を覗き込んでいるのだ

 

ゴミを掃き出すのをやめドアを閉じた

 

コップ一杯の水を飲み深く息を吸った

 

今日はよく晴れているな

 

そろそろ蝉も鳴き出しているんじゃないのかい?

 

えー?アレは蝉かなぁ

 

だってあそこにほら、なんか黒い虫が

 

たけしー!さっさと昼ご飯、食べちゃいなさい

 

やだいやだい!毎日お素麺なんて食べられないやい!

 

もぅ〜ほんとにこの子は!

あ!こら!待ちなさい!

 

ちょっとさつき〜、あんたもなんか言ってよ〜弟でしょ〜

 

やだよ、めんどくさい

 

ところであんた、宿題は終わってんの?毎年毎年そうやって余裕しゃくしゃくやってると!またギリギリで泣きを見る事になるわよ!

 

もぉ〜おかあさん、うるっさい!

 

あ!ちょっと!ちゃんと食べてからにしなさい!

はぁ〜ほんとにこの子達は〜

 

お、なんだい、今日も素麺かい

 

なんだいじゃないわよ、昼に起きてきて!このボンクラ!

 

はぁいはい、どうせ俺は安月給のボンクラだよぉ〜

 

あ、おじいちゃん〜スイカお食べになりますー?

 

あぁお願いするよ

 

 

…………

 

 

ところでアレ本当に蝉かなぁ

随分大きい様な

 

というよりなんかどんどん大きくなっていってるね

 

 

 

おじいちゃん、スイカです、お待たせしました

 

あぁ、ありがとう

 

………

 

お前、日本は完全に変わってしまったよ…

物は豊かにはなった、あらゆる技術は進化した

人々の暮らしは変わった

でもいつも心には何かがひっかかったままだ

息子や孫達にはきっとわからないのかもしれない

でも心の中の大切な何かが

決定的に変わってしまったような気がしてならない

誰かがそれに気づいてやらなくちゃならないと思う

だがもうわしがしてやれる事は無い

こうして縁側に座って

もう、思い出せる事もあまり少なくなってしまった

 

 

やっぱアレ蝉じゃないよ、ヤバい気がする、もうだってあんなにデカくなってきてる、え、何?アレ何?

 

とりあえずちょっと逃げた方がいいな、わかんないけど走ろう

 

………

 

 

 

ちょっとさつき〜、夕立来ちゃいそうだからー!洗濯物手伝ってー!

もうほんとにしょうがない子達ね、まったく!

さつきぃ〜!

あらやだ、ほら言わんこっちゃ無い!空が真っ暗!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ泣きたくなるの

ふと日常の何でもない瞬間に、なんの理由も無く涙が流れる、例えば洗い物をしてる最中だったり、NHKで子供向け番組をつけっぱなして惚けていた時など、何かを思い出したり感傷的な瞬間が訪れるわけでもなく、ふと気付いたら頬を涙が伝っている、そんな詩的な、ちょっとカッコイイ瞬間、それがわたしには無かった

そういう瞬間があればきっと自分ももっとギターや歌が上手かったり、歯の浮くようなセリフが平気で言えたり、金髪にしたり、ソラニンで泣いたりとか、中華屋でトマトと卵を炒めたよくわからない料理を頼む女子に文句を言ったりはしなかっただろうと思うが、やはり先天的にアーティスティックでは無い自分が泣く瞬間を振り返ると、魔女宅を見た、とか、小指をめちゃくちゃぶつけた、とか、朝からコーヒーメーカーを棚から落として粉々に粉砕したとか、めちゃめちゃわかりやすいはっきりした理由でしか泣けないのであった

どっちかというと暇な瞬間が多いしボーっとしてるタイプであり、遠くを見てる事も多いし、顔も何かを考えている様な儚げな表情をしているタイプではあるんだけどその実私はそういう時何にも考えていない、完全なる無である

きっと脳内のロジックが複雑にアーティスティックに折り重なっている人はそういった無に近い状態、意識と無意識の間の自我の部分で感情がいい感じに着火し涙が流れるんだろう

カッコイイ、、

自分もそういうの欲しかった

でも凡人の私は結局辛いことを思い出し泣いてしまうのだ、無意識の時はマジで何も考えて無い、なんなら腹が減ったなぁ、くらいが私の無意識の限界なのである、だが無意識のうちに涙では無いものが流れてしまう事はある

先日、無の状態でテレビをつけっぱなしていた時である、お昼の映画がやっていた、本当につまらない映画だった

5〜6年ほど前だろうか

自分はかつてあえてつまらない映画を見てそれをいかにつまらないかをプレゼンし人に勧めるという嫌がらせをよくしていたのだけど、趣味が悪い事に気付き最近はやめている

それでもやはりそういった箸にも棒にもひっかからない、クソ映画と呼べるほどの突っ込みどころも無い、どうしようも無い映画がやっていると今でもチャンネルを止めてしまう自分がいる

その日もマジでやる気あるんか!?というポンコツ映画がやっていた、

自分は、

わぁかってる、わぁ〜かってるよ、少し静かにしてくれ!

やれやれ、そろそろ出番ですかね、、

と、クソ映画の主人公になった気分でいつも通り壁に布団を立てかけてだらしなくもたれかかり、ぬるい麦茶を飲みながら映画を見た、映画自体は1時間半あるが内容的には船にバケモノがいます、というものでストーリーは見なくても最後までわかった、映画が後半に差し掛かり映画内の死人もかなりの数になっていた頃、自分は何かに違和感を感じた、

何の違和感なのかわからずしばらくじっとして考えた

 

どうもズボンが、おけつの辺りが妙に冷たいな、、濡れている様な感触がある、、

 

警部、、どうも臭いますねぇ

 

え、でも、そんな事普通ある?

通常ウン○を漏らす瞬間というのは、ずっと我慢してて便所にたどり着けず、とか

悪ふざけで屁を全力で頑張ってしまった時に中身がこんにちはしてしまった、とか

ラーメン二郎でニンニクをマシマシにしてしまった、とか

何かしらの理由があるはずである

今の自分はどれかに該当しているか、否、

ノー便意、ノー屁、ノー二郎である

人間としてフラットな状態

ノーマルなヒューマンとしてステイしていたのである

という事はなんだ、冷房が効いているからその風がいい感じに部屋の気流とぶつかりズボンの裾から入りこみ我が尻を冷やさんとす、そして我、便をしたと勘違いせんとす

などと考えたが結果的にやはり濡れている気がするので私はゆっくりと席を立ち、何故か中腰でトイレに向かった

結果として私はその時、足の親指ほどの○ンコをおパンツにドロップしていた

絶望感に苛まれながら無意識下に生み出された我が子を見つめた、臭かった

私の脳内は混乱を極めた、理由なき犯行、原因を究明するにはあまりに複雑、完全なる迷宮入り事件である

そして何より事件はまだ進行中だ

私はこの現場に残された爆弾(ウンコな)を処理せねばならない

とりあえず私はおけつを拭き、当時はウォシュレットも無かったので一旦おけつシャワーを浴びる事にしようとしたが、まずはこのくされウ○コパンツをゴミ箱にダンクシュートしなければと思った、が、ちょっと待て、この夏場にウンの付いたパンをゴミ箱にダンしたらどうなるか、それは部屋中にウンのスメルがティーンライクスピリッツ、ハローハウロウ

という事で捨てる前にまずウンを洗い流し、ビニールで固く縛ってから捨てる、という方法を取る事にした、人を殺して山に埋めるのってたぶんこういう気分なんだろう、と少し思った

悲しかった

やだった

夏の暑い日だった、部屋からはクソ映画がそろそろクライマックスを迎え、爆発音がか細く鳴っている

 

俺は洗面所でおパンツに付いた○ンコを洗い流している

 

しかも捨てる為に

 

しかもフルチンで

 

夏の日に、

 

 

俺は自分の頬に涙が伝うのを感じた

 

 

明日、死のう

 

 

そんな日を先日ふと思い出した、

涙は流れなかった

ひどい日記を書いてしまい、今若干泣きたい

 

バンドについて

バンドマンのブログなのにほとんどバンドについて書かない、告知もたま〜にしかしない、それがこのブログがまあまあ色んな人に読んでもらえてる理由だろうと思ってるんですが、そもそも私の癖の強い文章にストレスを感じる人はまずこのページを開かないだろうと思うのでちょっとバンドの事も書いてみようかと思います。

このバンドは紛れもなく私と言う何をやってもダメだった、何も続かなかった、世間的に言って完全にアレなやつが唯一、10年以上に渡って続けてきた活動、生活そのものと言っていいです、しかも何をやってもダメな上に私は産まれながらのあまのじゃくで偏屈という気質のせいで、せっかく不遇な青春時代、人との数々の軋轢、うまくいってこなかった自らの恋愛、などの、歌詞のネタになりそうな飯ウマパーソナルを一切歌にしなかった愚か者であります。

もしかしたらこのバンドをやる前のバンドやもっと前の宅録をしていた頃ならば、ありあまるフラストレーションからあいつらぶっ殺したいよ〜、とか何々ちゃん好きだよ〜、とか歌ってたかもしれません、いや、歌ってなかったか、、

なぜ自らの事を歌わなくなったのかと考えてみました、この場のアドリブで書いてしまえるならこんなおっさんの思ってる事なんて誰も知りたく無いから、で済まされるし、それが最もだと思うんですが、まぁそう言わずに聞いてくれよ

たぶん私はこのバンドを組む前まではハードコアとかポストパンクとかそういったジャンルの主に欧米の音楽を聴いて自らの怒りをぶちまけよう、という狙いがあって音楽をやり出しました、そしてそのバンドが駄目になった時に今のドラムとバンドを組み技術的な問題や自分のキャラクター的な問題を考えてちゃんと歌う曲を勉強しようと考え、日本の古いポップスや毛嫌いしていたJポップなどをちゃんと聴いてみました、その時に聴いた音楽の世界というのは自分にとっては虚構なんですが、虚構のはずのそれは間違いなく現実に紛れ込んできて、見ている景色や暮らしに寄り添いフィットしました、わざとらしい説明や恥ずかしい自分語りなどしなくても言葉の響きや音の組み合わせで風景や世界を物語る事はできる、なんかかっこいい風に言ってますがそう思ったわけです

もちろん一人の人間が書いているわけですからまったく自分の事が微塵も歌われていないかと言われるとそうでは無いのですが、あえて例えるなら自分が見聞きしてきた世界に住む別の同じような暮らしを送る住人がいて、亡霊の私がそれを見ながら曲を作っている感覚、でいつも音楽を作っている感じです

言葉なんかで分かり合える訳はない

音で私の中にあるあなたとの共通言語を探したい

宗教にならない音楽をやりたい

レスポンスはそれぞれの心の中でしてほしい

でもライブで拳を上げれたらいいね

そういう言葉や景色を探して亡霊として私は歩きたい

何でも無い街を

ソニックブラストマン

デパートの屋上遊園地が好きである

屋上ゲーセンでもまぁ何とか手を打とう

あの何とも言えない哀愁

ボロボロのパンダカー

色褪せたアンパンマン

ジャンケンマシーン

1〜2個出てこないモグラ叩き

やる気の無い売店で買う謎のメロンのスムージー

全ての時間が昭和でストップしたその空間

15年とか前ならまだかろうじて其処彼処の古めのデパートやでかいスーパーの屋上には存在していたが今やすっかり近代化

見る事も無くなってしまった

私が政治家になったら真っ先に国の文化財として保護したかった

東京の真隣であるこの地に越してきたばかりの頃、そろそろ記憶もおぼろげだが自分の駅の両隣の駅にそれぞれでかいマルエツ、でかいヨーカドーがあり、それぞれに寂れた屋上遊園地があった、確か、たぶん

僕は足繁く、というほどでは無いけど、予定の無い土日、とか、暇な友達と会ってもやる事が無い時なんかはよく行った

何しろ下はデパートなので酒もツマミもおやつも困らない

小銭があれば謎の時計ばかりが取れるUFOキャッチャーとクレーンゲームの中間みたいなゲームをしたり、人と来る時はパンダに乗ってふざけたりした

いつも人はまばらで

童子がきゃはきゃは言いながらおばあちゃんを引きずり回していたり

冷やかしのカップルがパラパラといるぐらいだった

僕は基本的にテーマパークとかヘンテコなアトラクションとか博物館とかが大好きだが

人が多いのがとにかく苦手なので常に絶妙な人の入り具合の屋上遊園地はとにかく居心地が良かった

喫煙所のボロベンチに座り謎の「秘密道具!盗聴器!」と書いてあるガチャガチャのカプセルを開けるのを苦戦しながらビールを飲んだ

盗聴器が出てきた事は無く、変な警棒だったり、ブヨブヨの素材でできているボールとかがよく出てきた

無くなるとわかっていたらもっと写真を撮ったりもしただろうに、気付いたら隣駅の屋上遊園地は消え、近くにはどデカイタワマン、そしてそこに住む人達の為のビカビカのバカデカイ商業ビルが建った

私はむくれたような、悲しみのような顔をしていた

何度かビカビカバカデカショッピングビルに行ってみた事がある、何もかもがピカピカで、ビル内部に噴水がありその周りが最上部の階まで吹き抜けになっていて周りをエスカレーターが登っていた、奥には小洒落たフードコートやらなんやらが沢山あり、2階は違いのわからない服屋や雑貨やらがとにかくまばゆい輝きを放って販売されていた

私はやっぱり何とも言い難い表情をしていた様に思う

最上部まで来たら屋上庭園があります、と書いてある

別に、屋上だからって、まさかね、ははは

心の片隅に多少の期待はあったのかもしれないがちょっと寄ってみた

大量の家族連れがひたすらに整備された庭園をワイワイと歩いていた、パンダカーはおろか売店も自販機すらも無かった、彼らは日光を浴びに来たのだろうか、、

これは、、なんて言うの、、?スローライフ?違う?違うか?

私はまた何とも言えない顔をしてビカビカに戻りエスカレーターを降りた

そこでは何も買わず、ヨーカドーのお惣菜コーナーでレンコンを肉で挟んだやつを買って帰り一杯やった

ラブアンドピース運動

やたらと平等を訴えるのに

大事な局面になると「女」を出してくる感じの人に昔からドロップキックをかましたいと思っている

と、ツイートしたら凄い勢いでフォローを切られたり暴言を吐かれたりするだろう、なのでブログで書く

そもそも僕は冷静に、平等になんて無いと思っている、性別はもちろん、あらゆる局面で

唯一平等に似たものが成り立つとするならば、平等ではない事を許容できるかどうかだ、許容できない事を僻んだり憎んだり蔑んだりする事が何よりも醜い悪だと思っている、とっとと立ち去れ、と言いたい

性別、育った家庭環境、持ち合わせた能力、身体的特徴、その他もろもろもろもろ

生きとし生けるものが平等だった事があるか?

いやー無い

才能は努力で補える、なんて綺麗事だと思っている

才能が無いけど凄い努力して成功する人もいるだろう、けどその一方で才能もあって努力もしちゃってる人もいる

そうなってくるとその差が埋まる事は永久に無い

家柄が偶然にも凄くいい家庭ですくすく育ったボンボンがいるとして

極貧家庭でギリギリ生活を送った子供だっているだろう

色んな例をあげればキリが無いくらいに平等は無い

大事なのは両者の目線で、例えば才能が無い人の努力を一瞬で飛び越えてしまった才能ある人が才能の無い人のその努力をリスペクトし、一方で才能が無い方の人が努力が才能に及ばなかった事を認め何かを諦めたり見つけたりする時のみ、人対人の平等に近い何かが生まれるんじゃないかな、と思う、でもそれすら平等では無い

だが!残念ながら!ほぼそんな奇跡は起きない

交通事故に会う確率の方が遥かに高いくらいに起きない

 

じゃあ開き直って差別してしまえ、と言ってるのでは無い

自分という人間がどこまでならばそれを許容できるかを、そこだけをめちゃ考えた方がいいよ、という事だ

どうしてもこいつのこういう部分が私の心のキャパシティにおさまらない

おさまらないことを、述べるな

わざわざ

それをいちいち共有するな

近寄るな

何も言わず立ち去れ

 

そう、しかし平等では無いのだ

許容できない、どうも解せない、なんか腹立つ

のに立ち去らない人々に私も怒りを感じている

自分もまたそれを許容できてないのだ

 

でも俺は少しずつ気付いてるんだ

確かに俺も昔はあらゆるものに憎しみを抱いていた、日常のしがらみや人間関係、態度の悪いコンビニの店員、狭い歩道で歩くのが遅いおばはん、自転車でぶつかってくるおばはん、大群で歩く子供、街は俺のキャパシティを超えるイライラに溢れていた、必要の無い怒りを抱えていた、疲れた、疲れたくなかった、目を向けない事にした

お前と俺はけして平等にはなれない別の人間、でも俺はあんたが大スターでも、最低のゲス野郎でも、許容するぜ、何でもいいぜ、少なくとも今はマインドはそんな感じでいってるぜ、これが成長なのか諦めなのかはまだわからないぜ、それでも苦手なやつはいるから、絶対近寄らないぜ

頼むぜ

それが俺のワールドピースだよ

ジンバルロック

宇宙のことを調べるのが好きと言ったら女子にめちゃめちゃ嫌な顔をされた事がある、その視線は汚物や臓物を見るそれであった、女子は比較的現実主義だと聞くし実際それを多々感じる瞬間もあり納得した

宇宙などという広大すぎる世界のダークマターとか大質量ブラックホールなどという言ってしまえば

知ってもどうしようもない話

などに現実主義のお嬢達は興味は無いのだ、むしろ拒否反応すら示すだろう

無理も無い、特別な勉強も訓練も受けていないおっさんがwikiでちょっと調べた程度の浅はかな知識で勉強した宇宙の話などより株の運用やインスタや海外旅行の話の方がいいに決まっている、しかし私は株に関しては大根っぽい野菜って事しかわからないし、インスタは一回ダウンロードして灰皿の写真を10個くらい上げて飽きて絶望、絶叫して消したし、唯一行ったことある海外は沖縄だった、日本だし

俺自身だってわかっている

我々は宇宙の事など1ミリもわからないまま死ぬ、私の何万倍も頭のいい人達が生涯かけて考え尽くしても謎しか残らないのが宇宙である

道端で拾ってきた付け焼刃のひやかしでどうにかなる話では無いのだ

また宇宙の話で迷惑なのが、若干夢見がちに見られてしまうという点がある、行為として空を見上げるからなのか、バンプのせいなのかはわからないが、広大な空間に目を輝かせるとそれだけで現実を見ていない人、というイメージを想起させてしまう傾向にある、見えないものを見ようとしてる感が出てしまう

この結果夢見がちな中年という、自殺したくなるワードが完成してしまう

クソ、宇宙のせいで

では今んところいい事が無い宇宙だが調べてなんかメリットがあんのかよ、と言われると

今んとこ無い

無駄な知識だけが増え、時間を浪費して、1円にもならない

じゃあなんで調べるの、と言われると

それはただひたすらに

 

なんとなく

 

なのだ

もしくはめっちゃカッコイイ言い方で言うと

 

本質的にもはや地球とかで起こる全ての事に飽きちゃってるんだよね、、

 

言ってみたい、遠い目をして、ブランデーとかを飲みながら、ホテルのバーで、神田沙也加みたいな女と、、

まぁ実際は四文屋だし飲んでるのは梅割りだし次の日には何言ったのかも覚えて無いだろう

 

とはいえ

現実を見てない宇宙おじさんと思われるのはやはり解せない

影で博士というあだ名を付けられるのも嫌だ

だいたい俺はどちらかと言えば思考はリアル主義者なのだ

リアル主義者なのでコロナ自粛の期間は非常に自炊が捗った、元々自炊するタイプの人間ではあったがそこまで本格的にはできなかった

周りにアルコール中毒一歩手前とか片足を突っ込んでるとか、片足が痛いとか、たぶんそれは通風だと思うんだけど認めないのは何故だ!馬鹿なのか!?

そういう人がいっぱいいるので結果自炊がしたくても居酒屋で既に飯を済ませてしまっている事が多かったりしてそこまで本気にはなれなかったところがあった

今回家に篭らないとならん、という事態になってまず最初に私は足りない調味料を買い揃えた、リアル主義ゆえである

忙しかった時などはほぼ一品しか料理など作らないし、大皿に茹でたパスタをぶん投げてミートソースとチーズを爆がけしてとかそんなもんだったけど

ここ最近は食卓には必ず2品、汁物も入れたら3品、作り置きでサラダや浅漬けなんかがある場合は4品である、ここにご飯が付く、栄養とダイエットを考えてもち麦を混ぜてある、ちょっとした定食屋である

 

確かに私は時々、宇宙や遺跡や未知の生物などの事を調べてしまうようなちょっと人から見たら痛々しい部分がある、しかしその一方でスーパーで的確に節約した買い物をし、洗濯機を毎日回し、運動不足解消のストレッチまでやるリアリストな一面もあるのだ

家に閉じ込められる、ここで人間の本質が出ると思っている、家族をぶん殴るDV父に変貌したり、ゲームとピザで毎日過ごすニートになったり、ブラックニッカの5ℓを買い込んだり、墜落に身を任せては駄目だ

宇宙っていうのはこれ、メタファーだから

ちゃんとしよう

と思ってパソコンを開く

空はあまり見ない

 

ビリーアイリッシュも言ってたろ

今あなたが打った文字、会話、普段の思想、その他全てが監視されているらしい、と言われたらどうでしょう、あながちそれは間違いでは無くすでにそういった動きが起きているのはもうマイナンバー以前から始まってたと言ってもいいでしょう、なんか都市伝説みたいな事言ってるな、

こうして文字を打ちSNSを見たりしているアイファンも搭載されたAIからビッグデータ(それなに食えんの)に送られているらしいですよ、だから電源を切らない仕様になってるんだとか

近い将来思想や行動、検索ワードなんかでその人間が予測逮捕される、なんて事もあるらしいです

ネットニュースにひっそりとスーパーシティ法(国民監視法)が可決された事が載ってました

コロナの最中ってとこが怖いですね、賭け麻雀やら誹謗中傷やら、もちろん酷いニュースですがそういうのの裏でこういう法案が通ってる、民意の同意無しに、ってとこが一番怖くないですか

ここで問題なのは、なんでそういう事を国民に聞かないのか、無理やり通すのか、って事ですよね、隠してやるって事はそれは人々にとって都合の悪い事になるから賛同を得られないから、ですか

悪いと思われてるものを説明して説得するのも政治の役割では無いんですかね

 

じゃあそれでもう始まってるかもしれない監視社会が訪れたとしましょう

それでどうしますか?国民の全プライベートをAIが掌握した後、それはどう判断されますか

我々、全然その辺を教えられて無いんですよね

利点なり何なりを知らないで、はいでは監視します、はい、それで!?

どうなるんですか!?

土曜日にやること無くてゲーム実況8時間みてお茶割り飲んでたら酔っ払って爆睡して休みが終わった事を知ったり

エロサイトのお気に入りを見てどうしますか?

国民を監視、統制して、誰かから反発を招いて、反逆者を逮捕などをするそのメリットは?

それが国としてどう良くなるんですか?

なんの説明も無いですよ

アンテナをはって危機管理をしたものだけが生き残れる社会がやってくるんだとして、どこにアンテナ張って何をしたらいいかわからない事が多すぎじゃないですか?

どこをキャンプ地にしたらいいんですか?

 

という、この文が監視されているとして、ですよ

どーにもなんないんですよね、黒幕が誰かもわからない

黙って言う事聞いてろ!すらも言わないで裏でルールだけが変わっていってる

歴史を我々が変えれましたか!?

元気玉が撃てましたか!?

そもそも悟空はいましたか!?

ビルス様って誰ですか!?

 

という事で全てを捨て田舎に住む準備だけでも欲しいので誰か田舎の友達を紹介して下さい

それかAIが大ボスだとして、めっちゃ音楽好きとかだったらいいですね、バンドマンがめっちゃ優遇されたりとか

 

ねえか